2023年12月02日 [渋谷区の経営コンサル]
伴走支援とは
経済産業省及び中小企業基盤整備機構にて、中小企業に対して伴走支援を推奨している。その内容について整理してみる。
アメリア心理学者 エドガー・H・シャインの「プロセスコンサルテーション」とは、経営者が本当の経営課題とは何か、に向きあい、気づき、自分たちの進むべき方向に腹落ちした時、潜在的な力が発揮できる。このプロセスコンサルテーションが伴走支援の基軸におかれている。
リーダーシップを研究されているハーバード大学のR・ハイフェンツは、世の中の問題には二つあり、既存の解決策が応用できる「技術的問題」と、既存の解決策では効果が無く、解決には当事者のマインドセットを変える必要がある「適用課題」がある。適用課題に対しては、対話を通じ、問題の定義や解決策を探求し、自分たちの捉え方や思い込み、習慣を変えることが必要となる。つまり適用課題に対しては、プロセスコンサルテーションを実施して、経営者自らに課題を設定するプロセスが重要であり、このプロセスを設定することで自ら気付いて、腹落ちして、内発的な動機付けができ、潜在的な力を発揮し、自走化し自己変革力を養うことが出来るのである。
以上伴走支援の整理をした。コーチングと同じように腹落ちするためには、まず支援者との信頼関係を構築し、支援者は、傾聴・共感し適切な問いかけで相手の想いを整理し言語化に導くことが大切なのである。