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　時々春を思わせるようなポカポカ陽気になる時間が長くなってきました。しかし今日の朝（今は4時）の気温はゼロ度で冬に逆もどり、体調管理が難しいです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　さて、安全について最近の動向について述べたいと思います。結論から申し上げますと、今や安全はウエルビーイングをも含めているということです。つまり安全の標準が、肉体的な安全から精神的な健康へ、さらに心の充実を目指しているプロセスを歩んでいます。ウエルビーイングを達成するためには基本は安全を満足していなければなりません。
　また欧米では労働災害ゼロに向けてのプロセスである「ビジョン・ゼロ」の考え方が注目されており、そのための手法として「協調安全」があります。協調安全とは、人間と機械がデジタル技術を共有してコミュニケーションを図り協調して安全を実現することです。従来危険源に対し隔離・停止を行うため、生産性の毀損がありましたが、協調安全により、機械を止めることなく安全を担保できるため、これからの企業経営には欠かせない安全技術です。
　組織文化にもウエルビーイング（やりがい・生きがい・幸福な職場）が浸透すれば、心理的な安全のためにデーター改ざんやパワハラ等のリスクを減らすことにもつながります。安全文化が基本です。いよいよ安全がネガティブなイメージからポジティブ段階にのステージアップしてきました。なので安全にかかわる貢献領域が広がり、ビジネスチャンスの芽もますますたくさん芽生えそうです。

〜知っておきたい！安全衛生の世界的動向（向殿政男）を読んで。〜